Columnコラム

近年、特定技能制度を活用して外国人材を採用する企業が増えています。その中でも、ベトナム人は勤勉さや親日的な国民性で注目されています。
本記事では、ベトナム人を特定技能で紹介・採用する際に知っておきたい文化的背景や性格の傾向、仕事に対する姿勢などを解説します。

• ・人口： 約9,600万人

• ・平均年齢： 約31歳

• ・公用語： ベトナム語

• ・主要宗教： 仏教、カトリック

• ・主要産業： 農業、製造業、サービス業

ベトナム人は、真面目で仕事に対する責任感が強く、与えられた業務に真剣に取り組む傾向があります。長期的に安定して働くことを希望する人も多く見られます。

ベトナムでは家族を重視する価値観が根付いており、仕事へのモチベーションも「家族のために」という意識が強い傾向があります。この文化背景は、安定的な就業態度にもつながっています。

ベトナムは南北に広がる地理的特性があり、北部と南部では性格に違いが見られます。北部は落ち着いていて真面目、南部は明るく社交的な傾向があるとされています。

チームワークを大切にする文化があり、集団の中で協力して働くことに長けています。一方で、自分の意見を控えめにする傾向があるため、コミュニケーションの工夫が求められます。

「はい」や「わかりました」という返答があっても、実際には理解が不十分な場合もあります。口頭の指示だけでなく、実演や確認のプロセスを丁寧に行うことが効果的です。

ミスを指摘する際には言い方や場面に配慮が必要です。個別に丁寧に伝えることで、関係性を損なわずに改善を促すことができます。

ベトナムは日本と送出し国間協定（MOC）を結んでおり、特定技能の制度に沿った正規のルートで人材を紹介・受け入れることが可能です。

ベトナム人の文化や価値観を理解したうえで、特定技能制度を活用した人材紹介・採用を行うことは、企業の人材確保に大きく貢献します。信頼関係を築きながら、個々人と向き合う丁寧な対応を心がけましょう。