2025.12.5

大阪で企業ニーズが高い外国人向けのIT・製造の2分野を解説

大阪は製造業の集積地であり、近年はIT企業も増えているため、外国人の人材ニーズが高まっています。
しかし、外国人が日本で働く際には、在留資格(ビザ)で認められている職種・雇用形態かどうか を確認することが非常に重要です。

今回の記事では、外国人が日本で働く場として選ばれやすく、なおかつ大阪で需要の高い「IT系」と「製造系」 の2分野に絞って、派遣を含めた働き方の違いをわかりやすく整理して解説します。


▼ IT系と製造系の違いを先にわかりやすく解説

職種 派遣での働き方 主な在留資格 特徴
ITエンジニア系 ◎ 条件を満たせば派遣として働きやすい 技術・人文知識・国際業務(技人国) 高時給・専門職・大阪で需要拡大
製造・軽作業系 △ 派遣は不可/直接雇用が基本 特定技能・技能実習など 求人数が多く、未経験からチャレンジしやすい

※ IT分野は、在留資格の条件を満たせば、外国人が派遣社員として働きやすい代表的な分野です。
※ 製造・軽作業分野では、外国人は特定技能や技能実習などで企業と直接雇用契約を結ぶケースが中心であり、在留資格や制度上の制約から「派遣」という形は禁止されています。
※ 一般事務や飲食・小売は、在留資格や労働者派遣法の制限が多いため、今回は解説の対象外としています。


1. 大阪でもニーズ急増中!「ITエンジニア派遣」の特徴

IT分野は、日本で最も外国人の専門職採用が進んでいる業界です。
大阪でも梅田・本町・中之島などにIT企業やスタートアップが増え、エンジニア派遣の需要が急上昇しています。

■ 派遣として働ける理由

ITエンジニアは 「技術・人文知識・国際業務(技人国)」ビザ の対象に明確に含まれており、専門性の高いホワイトカラー業務として、派遣という働き方も法律上認められています。
在留資格の条件(学歴や実務経験など)を満たしていれば、派遣社員として複数のプロジェクトを経験しながらスキルアップを図ることも可能です。

■ IT派遣の仕事内容

  • ・システム開発(Java、Python など)

  • ・Webサイト制作・アプリ開発

  • ・ITサポート・ヘルプデスク(専門性がある場合)

  • ・サーバー・ネットワーク運用

  • ・QA・テスト業務

■ IT派遣のメリット

  • ・高時給で収入が高い

  • ・専門スキルが評価されやすい

  • ・プロジェクト単位でスキルアップしやすい

  • ・多国籍チームが多く働きやすい

派遣された外国人ITエンジニアのイラスト

👉 大阪でキャリアアップしたい外国人ITエンジニアにとって、派遣は選択肢のひとつになりやすい働き方です。


2. 大阪の外国人雇用の中心「製造・軽作業系」の特徴

東大阪市・堺市・門真市などは“ものづくりの街”として有名で、外国人材の需要が非常に高い領域です。

■ 外国人が働きやすい理由

製造分野は、以下のような在留資格を通じて多くの外国人が活躍している分野です。

  • ・特定技能1号(製造関連分野)

  • ・技能実習

特に特定技能や技能実習では、企業と直接雇用の形で契約することが基本となっており、派遣ではなく「受け入れ企業に所属する働き方」が前提です。
一部の在留資格(永住者・定住者など)では派遣社員として働くケースもありますが、在留資格ごとにルールが異なるため、事前の確認が欠かせません。

■ 製造分野での主な仕事内容

  • ・製品の組み立て

  • ・梱包・仕分け

  • ・製品検査

  • ・ライン作業

  • ・倉庫内でのピッキング

未経験からでも始めやすく、男女問わず活躍できる職種が多いのが特徴です。

■ 製造分野で働くメリット

  • ・求人数が多く仕事が見つかりやすい

  • ・寮完備・住居サポートがある求人も多い

  • ・夜勤・交代勤務でしっかり稼げる

  • ・やさしい日本語でも働きやすい環境が多い

👉 大阪で初めて働く外国人にとって、製造・軽作業は現実的で選ばれやすい分野です。


まとめ:外国人が大阪で働くならこの2分野に注目

外国人が日本で働ける職種や働き方には、在留資格ごとに細かなルールがありますが、IT系と製造系は、大阪で求人が多く、キャリアの方向性を考えやすい“2大人気分野”です。

  • IT系:技人国ビザで専門職として働きやすく、派遣という働き方も選びやすい

  • 製造系:特定技能・技能実習などを通じて直接雇用で働くケースが中心で、未経験からでも挑戦しやすい


大阪で働きたい外国人の方は、在留資格の条件と自分のスキル・経験を照らし合わせながら、IT系か製造系か、自分に合った分野を選ぶことが大切です。

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