外国人材を採用・活用する企業が増加する中、どの程度の日本語力が業務遂行に必要かを正しく把握することは重要です。
今回の記事では、日本語能力試験(JLPT)N4レベルの特徴と、特定技能や請負契約、紹介制度を活用した外国人採用のポイントについて解説します。
また、登録支援機関の役割や大阪をはじめとした各地域での導入事例も踏まえながら、実務に役立つ視点をお届けします。
JLPTは日本語能力を測る世界共通の試験で、N5(初級)からN1(上級)まで5段階に分かれています。その中でもN4は、「基本的な日本語を理解できる」レベルに位置づけられ、採用現場では業務指示の理解力や社内コミュニケーションの安定性に直結する評価基準として活用されています。
N4合格者は以下のような能力を有しています:
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🔹 読む:簡単な文章、通知、業務掲示などの情報を読み取る力
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🔹 聞く:ゆっくり話される日常会話や業務指示を理解する力
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🔹 話す・書く:自己紹介、依頼、簡単な報告を日本語で伝える力
このレベルは、製造・物流などの請負現場や、飲食・介護などの直接雇用現場においても十分に活躍が期待される水準です。
「特定技能1号」の在留資格取得には、所定の技能評価試験とともに、日本語能力としてN4以上の水準が求められます。現場では、特定技能人材がスムーズに業務に適応するためにも、事前の語学評価や定着支援体制の整備が重要です。
外国人材を導入する際の契約形態には、主に次の2つがあります:
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🔹 直接雇用(紹介):企業が外国人材と直接雇用契約を結ぶ形態
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🔹 請負契約:受託企業が人材を雇用し、業務単位で成果を請け負う形態
請負契約においても、日本語能力が業務遂行の品質に大きく関わるため、N4以上の水準を基準にする企業が増えています。
⚠️ご注意ください
特定技能外国人の採用においては、原則として「直接雇用」のみでの受け入れとなります。
外国人材の受け入れにおいては、登録支援機関を活用することで、以下のようなサポートを得ることが可能です:
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🔹 入国入国前後の手続き支援(空港送迎・住居手配など)
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🔹 生活・労働環境への適応支援(生活オリエンテーション、日本語教育の継続)
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🔹 行政対応や相談支援(離職リスクの低減、定着促進)
特定技能人材の安定した定着には、こうした支援体制の有無が成果に直結します。
製造業・物流業が集積する大阪圏では、特定技能外国人の活用が加速しており、請負契約による大量配属や、紹介制度を用いた個別採用のニーズも高まっています。地域に特化した支援体制や、日本語教育の強化など、企業ごとに最適な受け入れ方が求められています。
項目 | 内容 |
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日本語レベル | JLPT N4以上が業務対応の基準として推奨される |
特定技能 | N4レベルが在留資格取得の前提条件 |
請負契約 | 大量採用や現場業務において安定した運用が可能 |
紹介制度 | 長期的な定着を見込んだ直接雇用に適する |
登録支援機関 | ビザ手続きから生活支援までワンストップ対応が可能 |
企業が外国人材の採用を検討する際には、業務に応じた日本語力の見極めと、支援体制の整備が成功のカギとなります。N4レベルの人材を活かすことで、現場の即戦力として安定的な業務運用が実現できるでしょう。